コミュサカにおける応援のあり方について〜意見には個人差があります〜

先日はコミュサカのヌルサポについて書いたので、今日はコミュサカの応援について書こうと思う。

 

先日も書いたが、コミュサカとは、日本のサッカーのカテゴリにおいて、プロ以下の、アマチュアカテゴリ、すなわちJ1~J3未満の、JFL以下のカテゴリのことを総称していう言葉だ。他にも細かい定義があるらしいが、興味もないので割愛する。

 

さて、そんなコミュサカにおいて目につくのが、勝利至上主義的な応援に対する批判である。

 

一生懸命やってるんだから、負けたことに目くじら立てなくてもいいじゃん

 

負けてブーイングだなんて、選手に冷たいよ

 

頑張ってるんだから、ヤジはやめようよ

 

などなど、恐らくJリーグクラブのサポーターやプロ野球ファンには反吐が出るようなことを平気でぬかす輩が居るのが、存在を許してしまうのがコミュサカの負の要素である。

 

筆者としても、このような意見とも言いたくないような考え方がはびこるのは、人として我慢ならない。

 

というわけで、ここに反論を述べることにする。

 

まず第一に、応援する側の勝利をないがしろにする言葉は、勝利を目指す選手たちに対する最大限の侮辱であるということである。

 

プレーする以上は、勝利こそが最大の目標である。

 

勝ちにこだわることはない、ということは選手のプレーする目標の否定に他ならない。

 

目標を否定して、何がサポーターであろうか。

 

そして、一生懸命やることは、評価の対象にはならない。

 

一生懸命やることと、勝つことは、全く別問題だ。

 

殊にJリーグを目指すチームにおいては、一生懸命やることそれ自体に意味を持たせてはならない。

 

結果のみが評価の対象となる世界を目指す以上、一生懸命は何の言い訳にもならないのだ。

 

そして、ブーイングは、プロスポーツにおいても賛否あるが、筆者としては、肯定的な立場である。

 

プロスポーツは、プレーというエンターテインメントを、対価を払った観客に提供する、興業である。

 

従って、観客を満足させることができなければ、対価を払った観客には、その不満を表明する権利があってしかるべきであると考える。

 

しかしながら、アマチュアサッカーでは、多くの場合、観客は無料で観戦することができる。

従って、この場合は、興行主と客という立場が成立しない。

 

あくまでも、観客は、見せていただいてる立場になる。

 

この場合において、観客は、不満を表明する権利はないのだろうか。

 

筆者はこの場合においても、観客側は自らの意思を表明しても問題ないと考える。

 

マチュアカテゴリにおいて、リスペクトを持って応援するサポーターは、プロ入りした後も、恐らくは毎試合のようにゴール裏に集うコアサポの卵である。

 

そのような志持った者たちの純粋無垢な思いを無下にするクラブに未来はない。

 

彼らの叫びと、それに応えんとする現場のチームの思いを受け止めて、昇華させるのが一流のクラブの最低条件ではなかろうか。

 

故に、サポーターが声を上げることを、妨げる理由はない。

 

 

以上のことから、アマチュアカテゴリにおいても、勝利至上主義の応援が否定されるいわれもなく、また、選手たちにはそんな叫びを受け止めて存分にプレーに励んでほしい。

 

そしてクラブは、彼らの熱い思いを、どっしりとささえてやってほしいと切に願う。

 

日本のサッカーの未来のためにも、そんな素敵なチームが続々と現れていって欲しい。